足が速くなる方法研究会

速く走るためには、どうすれば良いのか調べていきます。

北京オリンピック男子400リレー銅メダル獲得とバトンパスの重要性 

 2008年夏に行われた北京オリンピック。

 熱い戦いの中、日本の選手が男子400メートルリレーで三位に入り、銅メダルを獲得しました。

 実はオリンピックのトラック種目でのメダルは、1928年アムステルダム五輪女子800メートルで人見絹枝(ひとみきぬえ)選手が銀メダルを獲得して以来、八十年ぶりの快挙です。

 過去にたくさんの選手がオリンピックに出場しましたが、日本人とトラック種目は相性が悪く、結果を残せませんでした。

 なぜ今回男子400メートルリレーで、アメリカやナイジェリアなどの強豪国を抑えて、銅メダルを取ることができたのでしょうか?

 リレーという競技に必要なのは、四選手の走力とバトンパスの技術です。

 まず走力から考えていきましょう。リレーに出場した四選手は、他の陸上競技にも出場しています。わかりやすいように、出場した種目の成績を並べてみました。

・塚原 直貴(つかはら なおき)
陸上男子100メートル一次予選通過 → 二次予選通過 → 準決勝敗退

・朝原 宣治(あさはら のぶはる)
陸上男子100メートル一次予選通過 → 二次予選敗退

・高平 慎士(たかひら しんじ)
陸上男子200メートル一次予選通過 → 二次予選敗退

・末続 慎吾(すえつぐ しんご)
陸上男子200メートル一次予選敗退

 成績を見る限り、100メートルで準決勝に残った「塚原 直貴」選手以外、ちょっと寂しい結果となっています。

 ライバル国のジャマイカとアメリカは、男子100メートル準決勝に三人も残りました。

 しかし、日本よりも走力が上だったアメリカはメダルに届かず、日本が銅メダルを取りました。

 アメリカに勝った理由は、走力ではなく、日本人のバトンパスの上手さにあります。

 バトンパスといえば、受け取る走者が手のひらを上に向けて伸ばし、渡す走者が上からバトンを入れる「オーバーハンドパス」が主流です。

 しかし、日本は2001年の世界陸上から、受け取る走者は手のひらを下に向け、渡す走者が下から上へバトンを入れる「アンダーハンドパス」に変えました。

 「アンダーハンドパス」の利点は、選手がスピードに乗った状態で、バトンを確実に渡せることです。

 「オーバーハンドパス」と比べて練習量が増える欠点がありますが、走力の差を技術でカバーすることができます。

 この「アンダーハンドパス」のおかげで、日本はバトンパスを失敗せず、オリンピックで好結果を残すことができました。

 日本が手にした銅メダルは、走力ではなく、バトンパスの技術で取れたて言っても良いでしょう。

 今回、日本代表の銅メダル獲得で、リレー種目の場合、ライバルチームに走力で負けていても、バトントスの技術で補えることがわかりました。

 もし、運動会などでリレー選手に選ばれたときは、思い切ってバトントスの練習だけに絞っても良いかもしれませんね。

※ちなみに金メダルはジャマイカ、銀メダルはトリニダード・トバコでした。


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足が速くなる靴「瞬足」? 

 「履くと足が速くなる靴」として口コミで広がり、大ヒットを記録した商品があります。それは、アキレスというメーカーの「瞬足」シリーズです。

 さて、いきなりですが、ここで問題です。実は「瞬足」シリーズは、他の靴には無い、面白い特徴があります。それはいったい何でしょうか?

※ヒント:足の裏側に特徴があります。

 3・・・

 2・・・

 1・・・

 0、タイムアップです。

 正解は足の裏が左右非対称になっていることです。

 日本にある学校の校庭は狭いため、運動会でかけっこやリレーをする場合、直線ではなく、トラックを使って円を描くように走ります。

 そのため、できるだけ走るスピードを落とさずに、コーナーを曲がる技術が必要になってきます。普通、トラックを左回りに走るため、「瞬足」シリーズは左回りのコーナーをうまく曲がれるように作った靴なのです。

 足の裏が左右非対称なのは、左回りのコーナーの内側になる方へ滑り止めを増やしたためです。その結果、スピードを落とさずに曲がることが可能となりました。

 滑り止めを増やすとスピードが減速されないだけでなく、転ぶ可能性が低くなる利点もあります。

 誰が考えたか知りませんが、おもしろいアイデアですね。

 正確に言うと「履くと足が速くなる靴」ではなく、「履くと左周りのコーナーを快適に走れる靴」だと思います。

 靴の性質上、直線を走るときや、右回りのコーナーを走るときには、効果がありません。まさに、運動会専用の靴です。

 ただ、子供がかけっこで一位を取れるように、年一度の運動会ためだけに、専用の靴を購入するのは、ちょっと家計的にきついですね・・・。

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ハードルは倒した方が速い? 

 アレン・ジョンソンという陸上選手を知っていますか?

 真夜中にもかかわらずハイテンションの織田裕二が司会をしている、TBSで放送している世界陸上を見た人なら知っているかもしれません。

 アレン・ジョンソンは110メートルハードルの選手で、1996年のアトランタオリンピックでは金メダルを取るほど優秀なアスリートです。世界陸上では、なんと四回も金メダルを取っています。

 非常に優秀なアスリートですが、ちょっと面白い別名があります。それは、「ハードルなぎ倒し男」です。

 ハードルを跳ぶよりも、倒す確率の方が高いことから、「ハードルなぎ倒し男」と呼ばれるようになりました。金メダルを取ったアトランタオリンピックでは八台、シドニーオリンピックでは十台のハードルを倒すか引っかけています。

 アレン・ジョンソンの走り方と記録を見て、ある仮説が浮かびました。もしかして、ハードルを跳ぶよりも、倒した方が速く走れるのではないか・・・。

 小・中学校の体育の授業で「ハードルは倒すと走るスピードが落ちるから、綺麗に跳び越えた方が良い」と先生から言われていたと思います。しかし、誰もハードルを倒すより、跳んだ方が速く走れるかどうか調べた人はいないでしょう。

 それか、走るスピードが落ちないハードルの倒し方を練習した人もいないでしょう。

 しかし、アレン・ジョンソンは、本当にハードルを倒した方が走るスピードが遅くなるのかを試し、走るスピードが落ちないハードルの倒し方を考えました。

 そのため、アレン・ジョンソンはハードルを倒す方法を二種類持っています。振り上げた方の足の踵(かかと)で倒す場合と、大腿裏(ハムストリングス)で倒す場合です。

 振り上げた方の足の踵で倒す場合は、走るスピードが落ちてしまうので歩幅が合わなかった用として、大腿裏(ハムストリングス)で倒す場合は、スピードがほとんど落ちないために、ハードルを通過する用に使っています。

 当ブログでも常識的なことを書いていますが、もしかしたら、アレン・ジョンソンのように常識にとらわれない選手の方が、実力が伸びるかもしれません。

 参考程度に覚えておいてください。


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